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インドは映画産業が発達しており、
19世紀から既にインドでは映画が上映され、
長く国民の娯楽として親しまれています。
この辺りは、様々な規制がされている中国とは、
大きく異なる部分といえます。
年間の製作本数は、アメリカよりも多く、世界でトップです。
1979年に700本以上作られるようになってから、
ほぼ毎年、同程度の製作本数を作り続けています。
映画館数は21000とアメリカよりも少ないですが、
年間動員数は28億人とアメリカのほぼ倍の観客動員数です。
| 国(地域) |
年次 |
制作本数 |
輸入本数 |
年次 |
映画館数 |
座席数(1,000) |
年間入場者数
(100万) |
1人当たり
入場回数 |
| 日本 |
98 |
249 |
... |
99 |
2,221 |
... |
145.0 |
1.14 |
| インド |
99 |
764 |
203 |
98 |
21,801 |
... |
2,860.0 |
2.91 |
| インドネシア |
97 |
37 |
125 |
97 |
1,009 |
674.4 |
190.0 |
0.94 |
| 香港 |
95 |
... |
177 |
95 |
184 |
94.8 |
28.0 |
4.53 |
| アメリカ合衆国 |
98 |
490 |
... |
99 |
31,640 |
... |
1,465.0 |
5.2 |
| ブラジル |
99 |
40 |
... |
99 |
1,400 |
... |
70.0 |
0.41 |
| フランス |
98 |
183 |
243 |
99 |
2,150 |
990.0 |
155.4 |
2.63 |
| ロシア |
99 |
16 |
127 |
99 |
1,416 |
613.0 |
19.1 |
0.13 |
(出所:総務省)
ムンバイには、ハリウッドをもじった「ボリウッド」と呼ばれる
映画撮影所があり、インド文化独特の作品を生み出しています。
製作本数が多く、国民に浸透している理由
【1】長い歴史
19世紀(1896年)にイギリス人向けに初めて上映。
その後、それまで(演劇の)劇場を運営していたパールシー系の資本が入り、
映画館数がふえていったようです。
【2】TV普及率の低さ
テレビの普及率→ラジオ・テレビ保有世帯数 BRICs比較
【3】多言語国家と政治利用
多言語国家であるインドにとっては、
製作本数が多くなるのは、当たり前の事ともいえます。
ヒンドゥー語は、北インドのほとんどの地域で理解され、
他の地域では母語ではなくても、理解される事が多いため、
ヒンディー語の本数が200本以上と最も多く、
次いでタミル語、テルグ語などが多く100本以上製作されていますが、
必ずしも、言語別の人口割合と比例していないようです。
タミル語映画が発達した理由としては、
1949年に、南インドの「ドラヴィダ進歩連盟」が結成され、
アンナードゥライという映画脚本家が、その党首に就任した事等から、
政治的な利用もあり、南インドのドラヴィダ系民族の支持
(ドラヴィダ民族主義)と共に発展したようです。
違う言語であるがために、北インドのアーリア系と南インドのドラヴィダ系など
その民族主義的政治の対立で、発展してきたといえるようです。
今後、貧困層の割合低下による余暇への消費が増大するとともに、
電話回線、ケーブルTV、光ファイバーなどの
通信インフラ整備により、余暇の消費における
TV、インターネットとの競合が考えられますが、
コンテンツの2次利用など共存共栄に向かっていくと考えられます。
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